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記憶


夢に何百回と出てくる風景。
数千回歩いた道。
大人になって通ったのは今日が初めてだ。
蝶を追いかけた空、ヒルに怯えながら素足を入れた田んぼ、遥か遠くに見える住宅街、さらにその先にあるはずの行ったことのない街の風景を思い描いた子供時代。
目の前の風景に鼻の奥がツンと刺激されたのは、懐かしいというより、ここに生きていたんだと、今の自分を重ね合わせてみたからだ。
ふと、今見ているこの景色が、実は記憶としてインプットされてたものとは異なることに気付いた。
目の前が本物なのに、記憶の中の風景を本物と思って生きてきた。
記憶っていったいなんだろう。
過去の記憶が必要なのかどうかもよく分からなくなってきた。
いっそ記憶とやらを新しいことで上書きしてはどうか。
そういえば、女の脳は過去の記憶を別々のフォルダに保存せず、新たな記憶で上書きできる機能をもっているんだった。
昔の彼氏との思い出の場所でも新しい彼氏と行けば思い出を塗り替えることだって出来ちゃう。
先日、あなたの記憶が消え再びゼロにリセットされたと聞いた。自分、親、これまで出会ったすべての人との記憶も。
私はひどく悲しみに落ちた。
それでも大きく口を開けて笑ってる美人なあなたの顔が思い浮かんだ。
そんなあなたにどんな自分で会いにいこうか。
はじめましてって何だか照れ臭いけど、あなたにとっては初対面。
これから先私たちがどんな関係になるのか、新しい出会いが楽しみでワクワクして夜も眠れないよ。
親愛なる友へ。
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(次からイベント情報の続きを更新します。すみません)

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